流行で犬を飼ってはいけない!
2018年04月02日
平昌オリンピックでひときわ有名になった犬がいます。フィギュアスケート金メダリスト、ロシアのザギトワ選手がきっかけで脚光を浴びた犬。
そう、秋田犬です。
秋田犬は忠犬ハチ公のモデルとしても有名な犬です。可愛い顔ですが、大型犬の部類になります。私がはじめて成犬を見たときは、体の大きさにとても驚いたことを覚えています。
しつけがうまくできていれば、問題は無いのでしょうが、これほどの大型犬はしつけがうまくできないと日常生活に支障を来してしまいます。
大型犬に限らず、犬の性格や特性をよく考えずに可愛いだけの理由で犬を迎えると、こんなはずではなかったと手放す悲劇が起こる可能性があるのです。
では、過去に流行によって悲劇を受けた犬の例を紹介します。
1、シベリアンハスキー
動物のお医者さんという漫画が流行ったことから、漫画の中に登場するシベリアンハスキーが大ブームに。1992年の登録犬種一位となる。
しかし、もともと寒い気候の犬だった事もあり、日本の気候や狭い住宅事情に会わず次々と捨てられる悲劇が起きました!
動物収容施設はハスキーに溢れかえり、悲しい目をしたまま次々と命を落としてしまったのです。
海外のペット事情と違い、日本人のペット感はメディアによる流行に流されやすい傾向があります。
ここで心配なことが一つ。
秋田県大館町ではザギトワ効果でぬいぐるみが完売するなどのちょっとした秋田犬ブームが起きています。確かに、秋田犬は無駄吠えが少なく、忠誠心のある家庭的で素敵な犬です。
しかし、成犬になるとホントにデカイです!
日本の狭い住宅事情を考えれば、シベリアンハスキーの二の舞にならないようしっかりと考えて飼うことを決めないと悲劇が起こります。
また、日本犬特有の頑固なところも持ち合わせているので保護犬になった場合新しい里親になつかない場合があり、また手放される悪循環も生む可能性があります。
それから、すでに問題になっているようですが、ニセ秋田犬が出回っているそうです。ブームに乗っ取って悪質なブリーダーが違法に繁殖させたりするケースもあるそうです。
このように、ブームというのはよく考えないで行動する人間を増やしてしまう危険さを持っています。
犬と目と目が合って衝動飼いしてしまうことも悪くは無いのでしょうが、犬を迎えいれるということは、一生寄り添って過ごすと言うことです。
15年近くの犬生を全うさせ、不幸な犬をこの世に産み出さないためにも、しっかりと自分が迎え入れる犬の性格や特性を事前に学んだ上で飼うことが大切ですね。
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