犬の体の仕組み|免疫の仕組みを知って長寿に育てよう!
2018年12月10日
犬の体の仕組みのなかでも、健康に直結しているのが免疫の仕組みです。
今回は、病気に強い犬に育ってもらうためにも、免疫とは何なのかを説明した上で、免疫力を高める方法も解説していきたいと思います。
犬の体の免疫の仕組み
犬の体に細菌が侵入すると、白血球の中の好中球(こうちゅうきゅう)が即座に反応し、排除しようと働きます。
好中球だけでは対処しきれないほど毒素が強い場合は、マクロファージやT細胞など、その他の免疫細胞が働いて細菌を排除します。
1度侵入した細菌の情報は体に記憶され、再び侵入されても抵抗力が働きます。
犬と人の免疫の違い
免疫の仕組みはほとんど同じですが、犬の方が抵抗力が強いです。
これは、
犬の方が人間よりも細菌やウイルスに接する機会が多かったからと言われています。
免疫の仕組みが崩れると病気になる!
免疫の仕組みが崩れることで、あらゆる病気にかかりやすくなります。
・アレルギー
免疫細胞のうち、リンパ球が増えすぎると、些細な異物にも過剰反応するようになります。
これが、アトピーや花粉症などのアレルギー症状につながります。
・皮膚病
犬の皮膚は、細菌が死滅しにくい弱アルカリ性なので、細菌に感染しやすくなっています。
免疫が崩れると皮膚病にかかりやすくなります。
・風邪
免疫の仕組みが崩れることでウイルスに感染しやすくなり、咳や熱が出るなどの風邪の症状が出やすくなります。
これが犬の免疫を下げる原因だ!
免疫力低下には様々な原因がありますが、そんななかでも、気付かないうちに悪い習慣によって免疫を下げていることもありますので注意しましょう!
免疫を下げる原因。
・1日一回程度しか排泄させていない。
排泄を我慢させ過ぎると、ストレスで自律神経のバランスが乱れて免疫力が低下します。
細菌感染への抵抗力が落ちて病気になる原因となります。
・ブラッシングなどの手入れ不足。
ブラッシングや歯磨きなど、手入れが不足すると、不潔な状態になるため、体に細菌が付着して、皮膚の免疫力が低下します。
・睡眠不足
犬が休む環境が、落ち着かなかったり、明るすぎたり、テレビの音がしたりすると、寝不足でストレスがたまります。
免疫細胞は、睡眠時に活性化するため、寝不足は免疫力の低下をもたらします。
・おやつの過剰摂取
おやつやフードを食べさせ過ぎると肥満になるだけでなく、消化で内臓を酷使します。
内臓の回復にエネルギーを使うため、免疫力が低下して細菌の侵入を許してしまいます。
・愛犬を叱ってしつける!
基本は誉めてしつけることが大切です。犬にも幸せホルモンが出ることがわかっていますが、叱ることで反対にストレスがたまっていきます。
ストレスは免疫の大敵です。
・運動不足
運動量が不足すると、血液の循環が悪くなり、身体中に必要な栄養が行き渡らずに免疫力が低下してしまいます。
免疫力を上げる方法!
犬の免疫を上げるのはまず何よりもストレスが無い生活を送ることです。
ストレスを無くして免疫力を上げるために重要な4つの項目を紹介します。
1、食事による免疫アップ!
免疫力の70%は腸の力と言われています。
食べ物の消化、吸収、排泄を引き受けている腸のなかには、有毒物質を発生させて免疫を下げる悪玉菌と健康維持や生命活動に必要な物質を作ってくれる善玉菌が存在します。
善玉菌を増やすことで免疫力がアップします。
そのためには、
適切な量のフードを与えて、栄養素をバランスよく取ることが大事です。
成長に応じて必要な栄養素が異なるため、愛犬の年齢に合わせて目的にあったフードを与えましょう。
2、充分な睡眠
犬も人間と一緒で、睡眠をとることで体調を整えます。
夜に眠るときは、クレートやベッドなど愛犬が落ち着いて眠れる環境を用意してあげましょう。
3、運動をして免疫力アップ!
運動を行うことで平均体温が上昇します。
代謝機能が上がる上に、自律神経やホルモン、筋肉が刺激を受けて免疫機能が上がると言われています。
長時間の運動は、かえって回復にエネルギーを使うためマイナスです。
適度な運動を心がけましょう。
4、愛情を注ぐ。
ストレスを無くすには飼い主がたっぷりと愛情を注ぐことが大事です。
飼い主が愛情をもって愛犬に触れることで安心し、免疫細菌を調整する神経の機能が回復します。
毎日適度に愛犬とふれあうようにしましょう。
誉め言葉も免疫を高めますし、アイコンタクトも効果が期待できます。
以上、犬の体の免疫の仕組みについてでした。
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