突然愛犬に発作が!もしもの時のために知っておきたい犬の発作のこと。
2018年10月21日
うちの子は大丈夫、と思っていても、いつどこで襲われるかわからないのが犬の発作症状です。
いざというときに慌てないためにも、正しい知識を勉強しておきましょう。
犬に多い発作の症状
犬の発作の中でも最も多い症例が、「けいれん発作」です。
発作とは、本来一時的におこる病気の症状のことを指します。
なかでも、
犬が起こしやすいのが、けいれんを伴う「けいれん発作」です。
けいれんは、何事も無い状態から、突然起こることが多く、ほとんどが1~2分程度で収まります。
発作がおこっても問題の無いケースと、深刻な病気が隠れているケースがあります。
おもな症状
・全身が激しくけいれんする。
四肢をばたつかせるようにして、全身が激しくけいれんします。
犬自信もパニックになっているので、手を出すと噛まれる危険があります。
・体の一部がけいれんする
犬の意識に反して、体の一部が一定の感覚でピクピクとけいれんする状態。
収まったあとは何事も無い場合が多い。
・けいれんに加えて、大量のよだれが出る、泡をふく、舌がだらりと出る、オシッコ、うんちをもらす、などの症状が見られるばあいがあります。
発作と病気の関係
けいれん発作の原因は、主に脳の病気と内蔵の病気に分けられます。
一般的に「てんかん」と呼ばれているのは脳の病気です。
脳の神経に何らかの異常がおきて発症します。
また、臓器が正常に動かなくなり、その1症状として、けいれんが起きる内臓の病気もあります。
いずれも、注射や点滴、座薬などの抗けいれん薬を使用し、治療します。
けいれんを起こしやすい脳の病気
・突発性てんかん
検査で脳に異常がないのに起こるけいれん発作で、いわゆるてんかんの事を指します。
五歳位までの若い犬に発症することが多く、発作がおさまれば普通にしていることがほとんどです。
厳密なメカニズムは不明で、明らかに脳に異常がある症候性てんかんと区別するために突発性てんかんと呼ばれます。
・症候性てんかん
こちらは、脳の病気の症状としてけいれんがおこるてんかんです。
MRI検査や血液検査などで、明らかに脳に病気が見つかり、その病気の症状としてけいれん発作が起こります。
シニア犬になると、
脳腫瘍や、脳梗塞が原因になることが多いです。
生まれつきの場合や、事故による外傷が原因の場合もあります。
突発性てんかんと違い深刻な状態が多く、生死に関わる事もあります。
けいれんを起こしやすい内臓の病気
・低血糖症
グルコースという血液中の糖分が不足することで、けいれんのほか、ぐったりしたり、目が見えにくくなったりします。
幼い犬に多く、空腹が続いたり、極度の興奮などで症状が現れることがあります。
・肝性脳症
肝臓の機能が上手く働かなくなり、血液中にアンモニアなどの有害物質が増え、脳神経まで犯してしまう病気です。
けいれんの他に、嘔吐やふらつきが見られます。
・尿毒症
腎臓が上手く働かなくなり、体に老廃物がたまる病気です。
毒素が血液に入り込んだり、脳の神経細胞に攻撃し、けいれんをおこします。
命に関わる病気です。
・ジステンパーウィルス感染症
鼻や喉から侵入したジステンパーウィルスが増殖し、中枢神経に感染すると、全身がけいれんしたり、泡を吹いて倒れることもあります。
ワクチンを打っていれば予防できます。
次回は、もしも、発作が起こったらどのように対処すればよいかを解説します。
追記
犬の画家すなおの近況報告
大宮盆栽美術館に行ってきたよー。
とっても綺麗な盆栽がずらりと並んでいました。
大宮の盆栽は、岩槻の人形と、浦和の鰻と合わせて「埼玉市伝統産業」に指定されているそうです。
見沼区に住んでますが、はじめて知りました。
岩槻も近いので、人形の博物館みたいなのが確かあったから今度行ってみようかと思います。
浦和の鰻は、、、
お金に余裕ができたらだねー(汗)
「飼い主が勘違いしやすい犬のしぐさを解読します。」
「殺処分ゼロを目指して、あなたにもできる保護活動を考えてみよう。」