飼い主が勘違いしやすい犬のしぐさを解読します。
犬の心理学シリーズの一環として、愛犬のしぐさから本当の気持ちを読み取る方法をご紹介します。
普段何気に見る愛犬のしぐさには、色々な意味が込められています。
犬語を正しく理解することで、愛犬との関係はさらにスムーズにいくことでしょう。
しぐさだけでなく、状況や部位にも注目。
たとえば、しっぽを振っているからといって喜んでいるわけではありません。
小刻みに下を向いて振っていれば緊張や警戒などを表し、
上ぎみで大きく緩やかに振っていれば嬉しさを表します。
その他、表情が明らかに怒っている、唸っているときなどはしっぽを見なくても分かることです。
人間の心理学と同じで、細かいところまではなかなかわからないものですが、
ずっと一緒に住んでいると、ふと、以心伝心のような気持ちになれるから不思議ですね。
では、愛犬のしぐさの例から気持ちを読み取っていきたいと思います。
・お腹を見せるしぐさ。
お腹を見せるのは、あなたに服従ですよ。敵意はありませんよ。という意味がよく一般的ですが、その他にも、叱られたときのその場しのぎの場合もあるのです。
はやくこの状況から逃れたいときなどに使います。
可愛いしぐさなので確かに場はなごむでしょうね。
・叱られた後のフセ
反省の意味合いよりも、こうすればしかられないでしょ!というポーズです。
フセによって誉められた経験の学習がある犬がこの行為を見せることがあります。
・伸びをする
猫のようにうーんと体を伸ばすのは、緊張した体をほぐすために行います。
何か愛犬が緊張する対象がそばにあると考えて、取り除くようにしてあげましょう。
・体を振る
体を振る動作も、伸びの動作と同じように、固まった体をほぐすための目的があります。
対処法は、同じく苦手なものを取り除くことです。
・舌をペロリと出す
お腹が空いているわけでもないのに、舌を出すのは、実は混乱や緊張からくるストレス反応と言われています。
仔犬が舌をペロリと出す場合は、母犬になめてもらっていた記憶から、幼さをアピールして甘えたいときに見せる仕草と言われています。
・目をそらす
アイコンタクトで信頼をはかることがありますが、逆に目をそらす行為にはどのような意味があるのでしょうか?
目をそらす時は、かまってほしくないときや、叱られたときに戦う意思の無さをアピールしています。
・おいでの反応がイマイチ
おいで、と呼ぶとやって来るのだけれど、喜んでやって来るときはいいのですが、渋々やって来るときは明らかに態度に現れます。
耳を寝かせてしっぽを下げて蛇行しながら飼い主の顔色を伺いながら近寄ってきたならば、なにやら、嬉しくないときです。
病院に行く前や、シャンプー嫌いの子など分かりやすいと思います。
・アクビをする
眠たいときにアクビをするのとは違い、何もないときに出てくるアクビはストレス反応です。
嫌なことをされたときに不快感をアピールするために行います。
いかがでしたでしょうか?
人間がストレスを感じたときの行動と、犬がストレスを感じたときの行動が意外に酷似していて面白いですね。
犬の気持ちを知る手助けに少しでも役立てればと思います。
追記
犬の画家すなおの近況報告
さいたま市見沼区役所の近くに武道館があります。
その隣に小さな図書館があるのですが、
この図書館をよく活用します。
動物のコーナーにはけっこう犬の本が並んでおり、聴導犬の事などここで詳しく調べたりしました。
動物に関するテーマは、人間の子育てなどと一緒で普遍的な事柄が多いので、古い本の中からでも沢山学ぶことができます。
今や未来に犬達の住み良い世界を作るためにも、
最低限の勉強は必要だと思いました。
「犬がペロペロとなめるときの心理を解読する。犬はなぜなめるのか?」
「突然愛犬に発作が!もしもの時のために知っておきたい犬の発作のこと。」