犬の骨の徹底解剖!知れば知るほど目からウロコ。
2018年10月02日
当たり前のことですが、人間の骨と動物の骨は種類も構造も違います。
しかし、
ダーウィンの進化論という本があるように、人間も犬も共に進化して現在の姿に至ります。
勿論野生時代から比べたら退化したところもあると思いますが、現代に合わせて使わなくなったのならばそれは進化と言えるのではないでしょうか?
それでは早速犬の骨についてその隠された秘密を暴いていきましょう。
犬には鎖骨がない!
正確には退化して小さくなっています。
人は腕を器用に使うために鎖骨の発達が欠かせませんでした。
犬は、人と違って鎖骨が発達せずに退化していきました。
何故だと思いますか?
それは、獲物を追いかけるためにひたすら速く走れるようにと鎖骨を退化させて、逆に速く走れるように犬的には進化したのです。
速く走れる原理
人間は鎖骨があるから前後の動きに加えて左右の動きも器用に行うことができます。
犬は、より速く前進するためには、左右にぶれる腕の動きが必要なかったのです。
より速く前進するためには、振り子のように前後に動く方が効率が良かったため、左右に動く必要のない鎖骨が退化していきました。
犬はいつもつま先立ち!
犬はいつもつま先立ちで歩いているってご存じでしたか?
足先からちょっと上に折れ曲がっている骨がありますが、あれが実は人間で言うところのかかとにあたるんです。
これも、やはり獲物を追いかけるために長時間走っても疲れないようにと進化した結果です。
犬種による骨格の違いとは?
小型犬や大型犬まで様々な大きさの犬が存在しますが、体を構成する骨の数や仕組みは変わりません。
しかし、
はなぺちゃのパグなどはマズルといって鼻の骨の長さが短くなっているなど、犬種ごとの体型に合わせて骨の形や長さはかわります。
日本人が西洋人に比べて鼻が低いために鼻の病気にかかりやすいように、はなぺちゃの犬種も鼻に抜ける空気がスムーズにいかないためにイビキをかいたりと鼻にまつわる病気に弱いところが見られるよ。
また、
ダックスフンドのように足が短い犬も骨の数はかわらず、長さが変わってきます
尻尾にも骨はあるの?
恐竜の骨の標本を見てみるとわかると思いますが、ティラノザウルスなんかは立派な尻尾をしてますね。
そして、立派な骨があります。
そうです!
犬にも恐竜のように尻尾に骨があるのです。
尻尾には先端まで骨があり、自由に動かすための筋肉と尾骨神経が通っているため、犬は尻尾を動かして気持ちを表すことができるんだ。
犬の凄い能力を引き出す骨‼
犬の凄い能力といえば、代表的なのが鼻がとても効くと言うことです。
この驚異的な嗅覚は、犬独特の鼻の中の骨の構造に秘密がありました。
犬の鼻のなかは、蜂の巣みたいな小さい穴が開いた骨が存在します。
その穴に嗅粘膜と言う臭いを感じる細胞が覆い被さることで驚異的な嗅覚を持てるようになっています。
この骨が存在するお陰で、臭いを感じる細胞が広い範囲で鼻のなかに存在することができるんだよ。
犬の爪は骨の一部?!
犬の指の先端の骨を末節骨と言います。その一部が実は爪として表に出ています。
穴を掘ったり大活躍の骨です。
犬のお○ん○んには骨があるらしい!
犬だけに限らず、猫や猿、ネズミなどの多くの哺乳類に骨が存在します。
当然、人間には存在しません。
骨がなくて良かったと本当に思います。
こんなところ骨折した何てカッコ悪くて言えませんよね(汗)
犬の骨は何歳まで成長するのか?
仔犬の前肢と後肢の骨の先端部には骨端軟骨という軟骨組織があります。
そこにカルシウムやコラーゲンが集まり、成長と共にどんどん増えて骨が長くなります。
骨端軟骨は成犬になるとなくなり、成長は止まります。
だいたい1才から1.5才まで成長すると言われています。
人の手の骨と犬の手の骨の違い。
実は、犬の手の骨と人間の手の骨は構造がとても似ています。
一番大きな違いは、
指の間が水掻きで繋がっていることです。その為、指の先っちょの少ししか開くことができません。
物を持ったりはできないようになっているところが大きな違いです。
いかがでしたでしょうか?
犬の骨にまつわるエピソードはまだまだ色々ありそうですが、今回はこれで終わりです。
人間と同じように歴史があるため、進化と退化を繰り返して今の愛らしい姿があるのかと思うと、感慨深いものがありますね。
「犬の骨を強くするために日常で愛犬家ができること。」
「行楽シーズンに向けて愛犬を襲う寄生虫の脅威!」