犬の行動治療によって、吠えや噛みのの問題行動が解決する!
犬の行動治療って聞いたことありますでしょうか?
愛犬の噛み癖や吠え癖などの問題行動を解決するために注目されているのが、動物行動学などの知識を持った獣医師による「行動治療」という治療分野です。
あまり聞きなれない言葉ですが、どのようなことをやるのか解説していきます。
行動治療とは?
犬の行動治療とは、犬の問題行動を、動物行動学と獣医療の両面から診察して治療します。
ムダ吠えや分離不安、噛み癖など人と犬が暮らす上で生じる困り事や、ストレス行動にたいして、犬の行動理論と獣医療の両面から見ていきます。
飼い主と協力して治療を行う
治療は、獣医師と飼い主が協力して進めていきます。
獣医師の役割
問題行動の原因を分かりやすく解説し、治療のゴールを確認した上で、適切で実行可能な治療方法を提案するのが獣医師の役割です。
飼い主の役割
愛犬への接し方や意識を変えたり、環境を調えたりといった治療そのものを実戦するのは飼い主の役割となります。
問題行動の解決には毎日の根気と積み重ねが重要になってきます。
問題行動治療の4つのアプローチ
・行動療法
行動治療の主となるものです。
ある状況における犬の行動を人にとって望ましいものに変える、と言った学習理論に基づいた治療方法です。
飼い主さんの接し方や関係性、飼育環境等の改善も行っていきます。
・薬物療法
問題行動が重度であったり、認知機能が著しく低下していたり行動療法では改善が困難と思われる場合、精神薬やサプリメント等が使用されることもあります。
あくまでも行動療法の補助的な使用となります。
・装着具、外科的療法
避妊、虚勢手術のほか、犬歯を丸く削る、口輪やジェントルリーダーの着用を行います。
犬の問題行動の程度を軽くして、治療をしやすくしたり、飼い主さんの安全を確保することが目的であり、多くの場合、根本的な解決にはなりません。
・身体疾患の治療
身体的な痛みや体調不良が問題行動を起こしている場合があります。それらは、行動学的な問題に見えて実際は病気による異常行動ということになります。
獣医師の適切な検査や診察のもと、問題行動の改善を目指します。
問題行動とは?
では、実際に問題行動とはどのようなことを指すのでしょうか?
問題行動とは、犬と一緒に暮らす飼い主が「困った」と感じる愛犬の行動を指します。
犬の行動治療における問題行動はおもに二つあり、ひとつは、「脳神経や精神的な障害が起こす異常行動。
もうひとつは、「危険を感じて攻撃する」等の、犬にとっては正常な行動であっても、人間社会では問題となる行動です。
相談の多い問題行動は後者になります。
問題行動の原因はそれぞれで、
社会科の不足、ストレスや満たされない生活環境、犬の持つ本能の理解不足や飼い主の間違った対応によって悪化することもあります。
※この問題行動は種類が多いため、次回のブログで詳しく解説していきたいと思います‼
「愛犬の問題行動に不安を感じたら?主な問題行動例。」
「犬にとっての悪いストレスを回避して、質の高いドッグライフを。」