大型の老犬がかかりやすい病気は?
2018年08月17日
間接に負担がかかりがち
盲導犬などで知られるラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーは穏やかで親しみやすい犬種なため人気があります。
しかし、穏やかな犬種と言えども種類は大型犬種となるために、飼育は結構な負担がかかります。
しかも、ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーは、股関節形成不全という遺伝子的疾患を持っている場合が多いのです。
人間が無理に繁殖させた結果、遺伝的にこの病気が増えました。
体の大きさから負担がかかりやすいこともあり、大型の老犬がかかりやすい病気の一番は、関節炎だと言えます。
関節炎について
人間が年を重ねて、腰がいたい、膝がいたいと感じるのと同じです。
犬の場合、痛いかわりに急に歩かなくなったり足を引きずったりします
関節炎が重症化すると排泄困難になってしまいます
かかりやすい犬種は?
股関節形成不全は次のような大型犬に多く見られます。
・イングリッシュセター
・ラブラドールレトリバー
・ゴールデンレトリバー
・ジャーマンシェパード
・バーニーズマウンテンドッグ
・シベリアンハスキー
・ロットワイラー
原因は?
股関節形成不全は大型犬に多く、遺伝が原因と言われてます。
大型犬ブームの時は、ブリーダーは股関節のレントゲンを持参したくらいです。
100%とは言い切れませんが、両親が股関節形成不全だと、子供の9割以上に遺伝すると言われています。
また、肥満や運動不足、過度の運動のしすぎも原因と言われています。
治療
関節が痛いと足を引きずって歩くので、痛み止を注射したり、薬を飲ませたりします。
関節炎の解消、軟骨の保護には、カルトロフェンという注射があります。
炎症反応を抑えるもので、疼痛軽減効果もあります。
予防
関節炎になりやすい犬種を飼った場合には、早い時期から予防をすることが大切です。
ウエイトコントロール
遺伝的に関節炎になりやすい犬は、特に体重を増やさないように注意が必要です。体重が重いと骨に負担がかかります。
処方食、サプリメント
関節炎に聞くと言われているサプリメントに以下のようなものがあります。
グルコサミン
よく耳にする有名なサプリメントです。関節や軟骨を保護して炎症を和らげます。
コンドロイチン
これも有名ですね。
鮫の軟骨からとれたもので、関節や軟骨の痛みに効きます。
そのほか、フードになっているサプリメント入りのドッグフードもあります。
床は滑りにくいものを
家の中のフローリングは足腰が弱ってきた犬にとっては滑りやすく下半身に負担がかかります。
よく、ホームセンターなどで犬用の滑り止めワックスも売っていますので、塗布してみましょう。
無理に散歩に連れ出さない
関節炎にがある場合は無理して散歩をさせないようにしましょう。
言葉ではわかりませんが、痛い日やそうでない日は犬にしか分からないことです。
犬の声に耳を傾けて対応しましょう。
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