犬の認知症を改善する方法について考える。
2018年08月13日
犬の認知症は日本犬、特に柴犬に多く見られると以前のブログで解説しました。
なぜ、海外の犬には認知症が現れずに日本犬に認知症が多いのかを簡単に説明すると、
日本人が昔は魚を食べて生きていたので近くにいた犬たちも魚の食べ残りを食べていた事から、
日本の犬は肉食よりも魚食に合った体質になっています。
しかしながら、ドッグフードは牛肉などのほうが単価が安いために魚があまり使われていません。
つまりは食事が肉食中心になっているわけです。
この食生活の変化が日本犬の認知症を悪化させていると言われています。
では、どのようにすれば認知症は防げるのでしょうか?
お肉中心のドッグフードが原因ならば、食事を変えれば予防できるのでしょうか?
答えはズバリ、その通りなんです!
フードを変えれば認知症予防できる
お肉中心のドッグフードから、魚からタンパク質を取るドッグフードに変えると予防につながります。
魚肉、魚油に含まれる不飽和脂肪酸であるEPA、DHAなどが入ったフードやサプリメントがありますので、それを与えていると認知症になる確率はかなり減ります。
シニアからの変更でも効果あり
生まれたときからそのようなフードでタンパク質を取っているのが理想ですが、やはり普通のフードよりも高価なのでなかなかそうはいきません。
シニアに入る10歳ぐらいからの変更でも充分に効果があります。
実は、昔は柴犬の御飯に出汁を取った後の煮干しが入ってました。
それがよいと思ってやったわけではないのでしょうが、結果として魚のタンパク質を取ることになり、元気に過ごせていたのです。
柴犬にもお袋の味を
欧米の獣医学が進歩しているからといってなんでも取り入れてしまいがちですが、この辺は古き良きこともあるわけです。
面白い話があります。
長年日本の食生活で育ってきた、犬が老犬になると欧米のフードを受け付けなくなるそうです。
柴犬を飼っている人は沢山います。
牛由来のタンパク質は認知症を招くことがわかってきたので、魚や煮干しからタンパク質を取って長生きしてもらいましょう。
※塩分のないものにしてくださいね。
EPA.DHAの効能
EPAは血液をさらさらにする効果もあります。人間にもとても良いものなのです。
脳梗塞や心筋梗塞などを防ぐのでとてもありがたい成分です。
DHAは、皆さんもご存じのように脳の働きを活発にします。
人間の認知症は、脳の血管が詰まり、損傷するために起こります。
こうした脳細胞の破壊が記憶を壊して認知症になるのです。
DHAによって脳細胞を刺激することで予防することができます。
ながく一緒に暮らしてきた日本犬は、日本人と同じ体質を持っているため、健康法も予防法も同じようになっているなんて実に親しみやすく感じてしまいます。
「犬の認知症について考える。日本犬は認知症に要注意!」
「小型の老犬がかかりやすい病気とは?」